ばりシティとは

「フツーの今治」がある ばりシティ

 しまなみ海道とサイクリングは今や「聖地」とまで言われ、ずいぶんと有名になった。バリィさんは、ゆるキャラグランプリ(R)で堂々グランプリを獲るし、今治焼鳥も焼豚玉子飯も全国放送のテレビ番組や各メディアに紹介されて行列ができたりもしている。でも、それが今治だろうか?

今治人が知ってる今治は、もっと「フツー」だ。観光や広告の顔をしていない、いつものトレーナーかパジャマみたいな日常っぽさ、それが今治人がよく知る今治で、故郷を遠く離れた今治人が郷愁を誘われる今治じゃないだろうか。

どこよりも「フツーの今治」があるのが、実は「ばりシティ」かもしれない。ここではあえてフツーの、日常の今治(外から見たらフツーじゃないかもしれない今治)を紹介したい。

ばりシティ歩きは、今治城から

今治は、1604年に築城の名人、藤堂高虎が今治城を築き、町割により今治八町を開いて以来の城下町。今治城は、瀬戸内海の海水を引き込んだ三重の堀に囲まれ、城内には当時国内最大級とも言われる船入(港湾)を完備した日本屈指の海城だった。今も残る内掘には海水が引き込まれ、潮の満ち引きに乗って海の魚が堀の中を泳ぐのが日常となっている。

今治商店街に沿って流れる金星川は、実は今治城の外堀の名残りだ。江戸の当時は幅30メートルほどもあったとされるが、今では6メートルほど。店舗や家々に渡された小さな橋と川の様子は、まるで日本のベニスと言われているとか言われてないとか(笑)そうそう、まちなかで時々見かける小さな水路、これももしかしたら外堀の名残りかもしれない。

そんな風に、昔の痕跡を見つけながら今治のまちなかを歩き、Facebookに記録している人がいる。ノスタルジックに今治を歩く「今治ぶらり バリブラ」だ。よろしければ、ばりシティ歩きのおともに。

いまばりレトロ ドンドビと今治銀座

「ドンドビ」、 今治人なら当然知っているだろう。「ばりシティ」の中心中の中心、ドンドビ交差点のことだ。初めて聞く人にとっては摩訶不思議な響きに違いない。

言葉のヒントはやはり今治城の堀。ちょうど今のドンドビ交差点のあたりで堀が合流し、樋門が海水を「呑んだり吐いたり」する様子から「呑吐樋(ドンドビ)」と名付けられたのだとか。そんな由来まで知るあなたは、生粋の今治人! 知らなかった方はドンドビ交差点に静かに佇む「どんどびの由来」の碑をご覧あれ。ちなみにこのドンドビ交差点、繁華街に多いスクランブル交差点になっている。まちの中心の証だ。

その「ドンドビ」に面して広がる空き地には、かつて今治大丸があった。ここも今治人にとっては懐かしく思い出深い場所だろう。今では時折イベント会場に姿を変える。最近では今治商店街の夏の風物詩「土曜夜市」の時期にあわせ「BARI PASAR(バリ・パサール)」が開催され、グルメ屋台やライブに大勢の人々が集まっている。

今治の中心といえば、もう一つ忘れてならないのが今治商店街だ。呉服店、和菓子屋、金物屋、時計店、ボタン店、純喫茶・・・。レトロ好きにはたまらない昭和の佇まいそのままの専門店や看板が並ぶ。

ドンドビ交差点から今治港まで全長約700mがドンドビ~銀座のアーケード街と新町商店街。「今治銀座商店街」は、昔は、川岸端(かしばた)商店街と呼ばれていたが、いつの頃からか「今治銀座」を称するようになったことからも往時の賑わいぶりが想像できる。

そして、銀座商店街とT字に交差する本町商店街は、藤堂高虎の時代に唯一商売が許された「今治八町」に由来し、江戸の初期まで歴史をさかのぼる。本町商店街の先、金星川にかかる「辰ノ口橋」を渡ったところにある「辰ノ口公園」に今治城と城下町を結ぶ正門「辰ノ口御門」があった。「まちなか活性化サロン『ぷらっと』」の前が、本町・銀座・新町商店街が交差するまちの基点だ。今でも、誇らしげに「方位盤」が置かれているが、ここから本町一丁目、二丁目・・・、新町一丁目、二丁目・・・、銀座1区、2区、3区・・・と町丁区を数える基点となっている。

世の流れでシャッターを降ろす店がある。一方で新しいコーヒーショップやカフェ、雑貨店などの新しい芽もあり、新旧店舗を散策するのもおすすめだ。

実はスゴかった 今治と建築

知るとスゴイ(知らないとフツー!?)建築群が、当たり前の顔をして日常にあるのが「ばりシティ」のおもしろいところでもある。

今治市役所とその周辺の建築物は、建築家・丹下健三氏が設計した作品だ。市役所本館のほか、同じ敷地内にある今治市公会堂、今治市民会館、市庁舎(第一・第二別館)も、さらに愛媛信用金庫の今治支店、今治地域地場産業振興センター・今治商工会議所も丹下作品。丹下健三氏といえば東京都庁や国立代々木競技場も手がけた建築界の大御所。そんなスゴイ作品が、ばりシティの小さなエリアに6つもひしめいているなんて、ちょっとほかにはないだろう。

八角ドームが目印の建物、どことなくジブリ作品に登場しそうな不思議な雰囲気を醸し出しながら、長い歴史の風格をも感じる。今治ラヂウム温泉本館(共栄町)だ。映画館と温泉浴場として1919(大正8)年にオープン。モダン過ぎる(!?)娯楽施設の登場に、当時の今治市民もビックリしたに違いない。

ビックリといえば「みなと交流センター はーばりー」もある。巨大な船かクジラか、インパクトある外観は、2016年にオープンして以来、今治港の新しいシンボルとして定着してきた。展望デッキから一望できる今治城としまなみ海道の来島海峡大橋はぜいたくな眺めだ。海に臨む2階の待合スペースも穴場の休憩スポット。どちらも無料で楽しめる。定期的に開催される「はーばりーマーケット」は子どもたちが参加できるワークショップが人気だ。新しい風は港から吹いている。

城下町の歴史と昭和の風情 寺町

お寺がずらりと並ぶ、通称「寺町」と呼ばれるこのエリアがある。宗派もさまざまの寺院が集まっているが、これも江戸時代、藤堂高虎の城下町整備によるものだ。当時の今治町絵図には14の寺が記されているが、今も残る11の寺(法華寺、幡勝寺、大雄寺、隆慶寺、圓光寺、圓浄寺、大仙寺、西蓮寺、正法寺、常高寺、稱名寺)に、その名残りを見ることがでる。

この寺町が会場となって、夏の終わりに開催されるのが「大人の夜市 in 寺町」だ。各寺で趣向を凝らしたイベントが行われ、屋台やライブや雑貨販売、寺ならではの写経体験などもあり、普段は静かな寺町が夕涼みがてらに訪れる人々で賑わう。

そうそう、寺町の一角にも名店がある。くろふね菓舗の「ラムリン」はラム酒が強烈に効いたカステラ菓子で、今治人御用達の大人のおやつだ。歴史と昔ながらの街並みが独特の風情を醸し出している寺町もまた、知るとおもしろいエリアなのだ。

まちなかディープ 今治漁港と早朝喫茶

今治漁協の朝市をご存知だろうか。日曜以外は早朝3時から開催されていて、関係者以外の一般客も活きのいい獲れたての来島海峡の魚を購入できる。活気ある漁港の雰囲気を味わいに(もちろん魚も!)早起きして出かけてみてはいかがだろう。

その海の男たちのお腹を満たすのが、今治商店街の隠れた名物「早朝喫茶」だ。読んで字のごとく、朝の早い漁師たちに合わせ、早朝から営業している喫茶店。懐かしい昭和の雰囲気たっぷりの店内ではトーストとサラダにゆで卵、コーヒーなどの定番メニューとともに、本棚に並ぶマンガを読んで過ごす時間もいいもの。現在は数店舗が営業中だが、港町ならではの文化がここにも生きている。

ところで今治って?

  • 人口約16万人です!
  • サイクリストの聖地しまなみ海道があります!
  • ゆるキャラ「いまばりバリィさん」のまちです!
  • 元日本代表監督岡田氏が率いるチーム「FC今治」があります!
  • 造船業・タオル工業・石油精製業が盛んです!(工業製品出荷額四国一(1兆円))
  • 豊かな自然と文化があるまちです!「海」「山」「里」「まち」「ひと」「しごと」「美味いグルメ」があります!

その中でも特に、「ばりシティ(市の中心部)」には…

  • 日本三大水城と言われているで今治城があります!
  • 今治のグルメである、「焼き鳥」、「焼豚玉子飯」などのお店が多数あります!
  • 魅力的な中心商店街があります!
  • 有名な建築家丹下健三氏が設計した建物があります!
  • おしゃれなみなと交流センターがあります!
  • 多数のイベントが開催されています!

©︎今治市中心市街地再生協議会